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雑談エッセイ

羊の国で羊と暮らす~準備編~

Posted on 2014-11-19
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羊さんチーム長女の「こまち」と

ニュージーランドに移住して13年。ようやく長年の夢であった「羊との暮らし」が始まりました。

「羊ってどうやって飼うの?」と、長年の疑問でしたがやってみるとわかるもんだ。

まず必要なもの。「準備編」です。

 

1.パドック

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フェンスで囲まれ牧草に覆われたファームアニマルたちのための一画のことです。競馬のレース前の下見ができるとこではありません。思わないか。

牧草は羊の食べ物ですので、狭いパドックにぎゅーぎゅーにたくさんの羊を押し込めるともちろん食料が足りなくなります。

かといって、広大なパドックにぽつんと2頭だけ。・・・とかでは逆に食べ物がありすぎてそれもダメ。パドックの大きさと、そこで暮らす羊の頭数はバランス良く保たなくてはなりません。

ニュージーランドを旅されたことがある方はご覧になられたかと思いますが、広大な土地にたくさんの羊。あれ、案外と数が計算されて放牧されてます。

テオテオファームのパドックは二つに分けていて、あわせて1.5エイカーあります。(約6,000平方メートル?)

この記事を書いている現在は羊4頭と豚1頭というメンバーですが、ちょっと少なすぎるかも・・・。でもね、たくさんいすぎるよりも少ないほうが良いのです。

 

2.フェンス

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ファーム暮らしを始めて以来、フェンスというものの大切さが身にしみています。毎日フェンスのことを考えて暮らしている、と言っても過言ではありません。

ファーム・アニマルたちは結構好奇心が強いので、簡易で安易なフェンスでは脱走してしまったりして大変なことになります。もしくは逆に、よそんちの脱走ファーム・アニマルが入ってきちゃったりとか。

とはいえ、羊や豚さんだとそこまで頑丈で高級なフェンスは求められないんですが、これが馬やヤギ、もしくは鹿や牛になってくるとそれぞれ専用フェンスが必要になってくるのでコストがかかりますよ~。

実はテオテオ・ファーム、ヤギも希望していたんですが、フェンスにお金がかかるので現在諦めている状況です。(ヤギは山の傾斜に居る故ジャンプ力が強く、うちくらいの羊用フェンスだと簡単に飛び越えてしまう。)

 

 

3.水飲み場

上記3の写真にもありますように、古い「バスタブ」が一般的に使われています。

なので、家の取り壊しなどがあって古いバスタブが市場に出るや否や駆けつけて入手します。なにがなんでも入手します。

 

 

4.子羊用のミルク・パウダーと哺乳瓶

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羊用ミルクだけど、子犬・子ヤギ・子ブタと身近な動物たち全てに授乳できます。

生まれてから1ヶ月半くらいまで子羊はミルクで育ちます。

10kg入りの袋が80ドルくらいでしょうか。いまのところ子羊4頭を育てるのにミルク代180ドルくらいかかってます。

 

5.風よけ、日除けのための小屋(的な何か)もしくは大きな木

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左の小屋がペネロペ(子ブタ)のおうち。右の箱型のものが羊用。
・・・なんですが、結局みんなペネロペのお家に入り浸る。

大概のファームには大きな木があるかと思うのですが、私がこの土地を購入したときは牧草だけの更地。木が育つのに気が遠くなるほどの時間がかかるので、写真のものを作ってもらいました。

・・・ええ、笑われました。「羊に!?」って・・・。

(通常、羊たちは「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ」のはずなので)

 

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次は「羊はどこから?」に続きます。

 

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