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初めての毛刈り~毛刈り職人~

Posted on 2015-11-03

大変お世話になりました! 本日は羊の「毛刈り職人」さんについて。

「毛刈り職人」さんについて皆さんはどんなイメージを持たれますか?
私的には「荒野のガンマン」と同じカテゴリーに属する職業です。
なぜ荒野のガンマンかというと、どっちも何となく「荒くれ者」のイメージがあるから。
名刺とか持ってなさそう。

仕事が終わったら西部劇に出て来そうなバーの扉をバーン!と開けて
カツンカツンとカウンターの一番奥まで行って、ぼそっと「ウィスキー・・・」。
で、シュッて出て来て、パッとキャッチ。みたいなね。

羊さえ飼おうと思わなければ決してお会いすることのない職業の方。
どんな人かな~と興味津々だったわけですが・・・

ジャーン!こんな方。

ジャーン!こんな方。

第一印象は「うわ!あたし、間違ってない!」でした。
ね?でしょう?

この道40年以上。
羊の毛を刈りながら世界中のファームを渡り歩いた方です。
アメリカで17年、その後ヨーロッパを腕ひとつでまわり、ニュージーランドでは
メリノシープの毛刈り記録を打ち立てた方でもあります。

そんな方にテオテオ・ファームのペットの羊の毛を刈ってもらうなんて!
クリント・イーストウッド演じる荒野のガンマンに
夜店の屋台でぬいぐるみをゲットすることをお願いするようなもんです。

というわけで、ゆうさんは緊張しまくっていたのです。

最初は
「こまちの前髪、そのまま残しておいてくださいね」とか
「サマンサは末っ子でビビりなので優しくしてくださいね」とか
「刈ったウールはうちで(テオテオファーム)引き取るので、置いて帰ってね」など
通常とは違う事をリクエストするつもりでしたが、言えませんでした・・・。
(通常は毛刈り職人さんがダーッと刈って、ダーッとウールは持って帰られます)
おばちゃんの図々しさを持ってしても、言えませんでした。
だって相手は荒野のガンマン・・・じゃなかった、毛刈り職人さん。
「てんやんでえ!べらんめえ!ふざけたことを言ってんじゃねえよ!」
と怒られそうで。

しかし、それが「こんなブログかいてます」と口にした瞬間
ものすごーく興味を持ってくださって、ガンマンあるまじき嬉々とした態度で
色々と語ってくださるお茶目な職人さん。

「ほら見てみな。これが俺の自慢の・・・」と道具をご披露してくださいました。

「ほら見てみな。これが俺の自慢の・・・」と道具をご披露してくだサル。

「日本には行ったことないけどよお、呼ばれればいつだって行くぜ!」
と、ゆうさんの脚色こみですけど大変フレンドリーな方でした。
メリノシープ、刈らせたら右に出る者はいないですよ。
ご要望の際はテオテオファーム経由で。

「昔はこれで刈ってたもんだぜ!」

「昔はこれで刈ってたもんだぜ!」

んもう、できればこのまま晩御飯にお招きして「荒野の毛刈り職人」のお話を
延々と聞いていたかったのですが、次の毛刈りがあるので残念ながらそれは無理。
今後もちょくちょくトリミングに来て下さるそうなので、またそのときにゆっくりと。

ちなみに料金はタダなのです。
そのかわり、刈ったウールは職人さんが引き取られます。
現金よりも現物支給、ってところが「荒野」だわ~。

一年目の羊は暴れるので(要領がわかっていないので)実は毛刈りは大変なんだとか。
しかも繊維が極細で知られるメリノシープの一年目は特に難しいらしいです。
実はこの毛刈り職人さんに当たるまで数人断られていました。「メリノはいや」なんだって。

なので刈ってもらっただけでもありがたいのに、色々と興味深い話まで聞けて本当にラッキーでした。
今後も末永くおつきあいをお願いしたい毛刈り職人さんです。

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